よくあるお問い合わせ

INQUIRYQ & A

  • Q.胃の内視鏡検査では、どんな病気がわかりますか?

    胃の検査では胃のほかに、食道、十二指腸の内腔も観察するため、これらの臓器の病気を診断可能です。このため、上部消化管内視鏡検査とも言われます。よく認められる病気としては、食道炎、食道がん、胃炎、胃潰瘍、胃ポリープ、胃がん、十二指腸潰瘍などがあります。

  • Q. 内視鏡検査にはどのくらい時間がかかりますか?

    通常、胃の内視鏡検査の場合は、内視鏡を挿入されている時間は平均的には約5分程度です。大腸の内視鏡検査は、腸の長さや癒着の有無で個人差がありますが、盲腸までの挿入、抜去・観察ふくめて約10分程度かかるとみてください。検査までの待ち時間、鎮静剤使用後の休んで頂く時間、検査結果説明時間などを考慮すると、ある程度時間的に余裕をもって来ていただいた方がよいかと思います。

  • Q.痛みや自覚症状のない場合でも、内視鏡検査を受ける必要があるのでしょうか?

    痛みや自覚症状がない場合でも、身体の中には癌(がん)等の異常が発生し、ひそかに悪化している場合は多いものです。そうした不安を解決するためには、いかに早期に異常を発見して治療を行うことができるかにかかっています。胃腸など消化管をはじめ、癌(がん)はかなり進行しないと無症状であることが多く、また、症状が現れたとしても癌(がん)に特有の症状はありません。腫瘤が目で発見可能な大きさになってから、あるいは痛みや自覚症状が出てからでは、かなり進行してしまっているケースが多く、手遅れに成りかねません。そのため、何よりもまず無症状(自覚症状がない)の段階からでも定期的な内視鏡検査を受け、身体の異常をできるだけ早期に発見して、適切な治療を行うことが望まれます。

  • Q.胸焼けや喉の違和感がよくでるのですが…

    胸焼けはおもに胃液が逆流して起こる症状です。逆流性食道炎を起こしていることが多いのですが、食道炎を伴わない胃食道逆流症も増えてきています。のどの違和感も逆流症状の一つとしてよくみられますが、ストレスや更年期からくる自律神経症状のことも多いようです。逆流症状であれば、胃酸を抑える薬や消化管運動改善薬で症状は改善します。まれですが食道癌(がん)の可能性も考えられるので、内視鏡検査は一度うけるようにして下さい。とくに食道や咽喉部に実際に食事がつかえるなどの症状がある場合は要注意です。

  • Q.みぞおちのあたりが痛むのですが…

    原因としては、胃・十二指腸潰瘍、胃癌(がん)、胃炎、膵炎、胆石症、ストレス、虫垂炎の初期など、様々なものが挙げられます。胃内視鏡検査や腹部超音波検査、血液検査などで診断をうけた上で、適切な治療を始めましょう。

  • Q.下腹部の痛みがあるのですが…

    腸管の病気から尿管結石などの泌尿器疾患、婦人科疾患など、原因は多種多様です。便通異常や血尿、不正出血などがないかは重要な手がかりになります。必要に応じて、腹部超音波検査、大腸内視鏡検査、検尿、腹部レントゲン検査などで診断をうけた上で、適切な治療を始めましょう。

  • Q.黒色便がでるのですが…

    もしタール状の真っ黒な便が出るのであれば、上部消化管からの出血が考えられますので、早急に胃内視鏡検査を受けて下さい。その他には、貧血の薬(鉄剤)の服用によるもの、便の腸管内停滞時間が長いために起こるものなども考えられます。

  • Q.排便時に出血したのですが…

    もっとも多いのは痔核からの出血ですが、大腸癌(がん)や、虚血性腸炎、憩室出血などの腸管出血も疑われます。鮮血なのかどうか、腹痛があるかないか、などが手がかりになります。痔と思っていたら直腸癌(がん)だったという事はよくありますので、診断には必ず大腸内視鏡検査が必要です。

  • Q.検診の便潜血検査で要精査といわれたのですが…

    腸管のどこかで出血があったということですので、是非内視鏡検査をうけて下さい。また、癌(がん)やポリープがあっても、小さいものは出血しないものが多く、潜血陽性とはなりません。便潜血陰性でも、結果を過信しないようにしましょう。

  • Q.以前胃の検査でつらい思いをしたので、もっと楽に胃カメラをうけたいのですが…

    当クリニックでは、検査直前に鎮静剤を注射し、「眠った状態」「意識がボーっとした状態」で検査を行うことで、内視鏡検査にともなう苦痛や検査に対する不安・緊張感を感じず検査できるようにしています。効果には個人差がありますが、「検査がいつ終わったかわからなかった」「本当に検査したんですか?」といわれる患者さんもおられます。検査後意識が鮮明になるまで充分休むことが必要ですが、当クリニックでは検査ベッドをそのまま広いリカバリースペースに移動することで、体を動かすことなくゆったりとお休みいただけます。お休みして頂いた後でも、少しでもフラフラが残っていると、車の運転は危険ですので、検査後の運転はお控え下さい。鎮静剤使用以外にも、咽頭反射を軽減できる極細径の経鼻内視鏡も用意しております。

  • Q.ピロリ菌の検査・治療をしたいのですが…

    おもに胃内視鏡検査時に粘膜組織をとって調べます。保険適応になるのは、十二指腸潰瘍・ピロリ感染陽性の慢性胃炎・リンパ腫などです。除菌治療は、抗生物質2種類と潰瘍の薬を1週間内服して頂きます。潰瘍の場合は、その後潰瘍の薬を5~7週間継続した後、薬を変更あるいは中止します。それから1ヵ月以上間隔をあけて胃内視鏡検査を行い、ピロリ菌を除菌できたかどうかを判定します。除菌成功率は約70~80%程度ですが、失敗例でも、薬の組み合わせを変えた再除菌治療で除菌できる可能性は高いです。除菌中は、抗生物質の影響で便が緩くなることがありますが、治療終了とともに改善してきます。また、除菌後の影響として、胃酸分泌が高まり、胸焼けなどの逆流症状が出現・増悪することがあります。

  • Q.大腸ポリープは全て癌(がん)になるのですか?

    全てのポリープが、癌(がん)になる訳ではありません。ポリープには腫瘍性のものと、非腫瘍性のものがあります。非腫瘍性のポリープには過形成性ポリープや炎症性ポリープといったものがあり、癌(がん)に進展することはまずありません。腫瘍性ポリープは腺腫性ポリープ(良性)と癌(悪性)に大きく分けられます。一般的には、良性の腺腫が1~2cmと大きくなってから、その一部が癌(がん)化してくることが多いのですが、一部には小さいうちから癌(がん)のものもみられます。当クリニックでは、小さいときから癌(がん)のポリープは当然ですが、ある程度の大きさ(5mm以上)になった腺腫性ポリープ(良性)も内視鏡的切除の対象としております。

  • Q.大腸内視鏡検査は痛くてつらいとよく聞くのですが…

    大腸は胃と比べると長く複雑なので、内視鏡挿入技術により、うける苦痛の程度が違ってきます。当クリニックでは、鎮静剤を使用したうえで豊富な経験をもつ熟練内視鏡医が検査を行い、苦痛なく短時間で検査を終わることが可能です(盲腸到達時間は9割の方で1~5分)。癒着や過腸結腸などの場合は長くかかる場合もあります。

  • Q.内視鏡検査による感染や、検査中の急変などが心配なのですが…

    当クリニックでは検査が一件終わるたびに、毎回自動洗浄装置で十分な内視鏡の洗浄および消毒を行っており、検査による感染事故を防いでいます。また、検査をうける方全員に、血管確保、血圧・脈拍・血中内の酸素濃度のモニタリングを行っており、気管内挿管セット、AED(自動体外除細動器)などの救急救命装置を検査室に常備して、万が一の状態悪化を早期に察知・対応できるようにしております。

  • Q.抗凝固剤(血をサラサラにする薬)を服用中ですが、検査は可能でしょうか?

    可能です。抗凝固剤を内服していると、生検(組織の一部をかじって検査すること)やポリープ切除などを行うと、出血が止まらなくなることがあります。その際には服用を一定期間中止して行いますが、服用を中止することで起こる合併症もありますので、まずは服用を継続したまま観察のみの検査を行います。抗凝固剤を服用中の方は、必ず検査前にお申し出下さい。

  • Q.予約なしでも検査は可能でしょうか?

    胃内視鏡検査や超音波検査は、朝食抜きで来ていただければ、予約なしで当日検査を行っております。大腸内視鏡検査は基本的に予約制で行っていますが、必要に応じて当日検査も行います。

  • Q.各検査の費用はどれ位かかりますか?
    75歳以上
    「後期高齢者一般」
    (1割負担)
    70歳以上
    「前期高齢者一般」
    (2割負担)
    社会保険・国民健康保険(本人/家族)
    高齢者の一部
    (3割負担)
    胃内視鏡 ¥1,500 ¥3,000 ¥4,500
    胃内視鏡(生検あり) ¥2,250 ¥5,650 ¥8,500
    大腸内視鏡 ¥2,000 ¥4,000 ¥6,000
    大腸内視鏡(生検あり) ¥3,400 ¥6,650 ¥10,000
    腹部エコー ¥850 ¥1,650 ¥2,500

    2019.4.1更新
    ※上記は初診時の外来料金です。採血・点滴・薬剤代は含まれておりません。
    ※生検とは、組織を採取して検査することです。検査医の判断で、必要に応じて行います。