医療法人大光会 城北胃腸科内科クリニック

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     ●定期的に最新の医療情報などを掲載する「最近の医療の話」のページです。


 

第2回 逆流性食道炎について


逆流性食道炎とは?

 

食道と胃との境界(噴門)部の筋肉の弛緩等によって、胃酸が食道に逆流することにより、食道に炎症がおこり胸焼けなどの症状を引き起こす病気です。

 


次のような症状があれば胃酸の逆流が疑われます。


●胸がやけつくような感じ

●酸っぱいものがあがってくる

●食べるとものがつかえる感じ

●食後、胸のあたりがジワッと痛む

●横になると胸がむかむかひどく痛む

●胸焼けなどの不快感で夜中に目が覚める

●みぞおちからノドのあたりが、なんとも言えず気持ち悪い

●ノドがいがいが、ひりひり

●声がかれる

●しつこいセキ



また、上記の症状はこのようなときに起こりやすくなります


●食事の後

●横になったとき

●前かがみの姿勢

●おなかに力を入れたとき


胃酸の逆流を防ぐための生活の注意点は

○食べ過ぎや飲み過ぎをしないようにし、特に油物、香辛料のきいたものを避けるようにしましょう。


胸やけを起こしやすい食べ物、飲み物

●油っぽいもの・・・フライ、天ぷら

●甘いもの・・・ケーキ、あんこ菓子、チョコレート

●酸っぱいもの・・・みかん類、トマト、パイナップル、タマネギ

●香辛料・・・唐辛子など

●その他・・・アルコール類、さつまいも、たばこ



○おなかを圧迫しないよう、姿勢に気をつけ、圧迫するような要因は作らないようにしましょう


●食後にすぐ横にならない

●前かがみにならない

●重い物を持ち上げない

●おなかを締め付けないよう、ベルト、帯、コルセットなどはゆるめに

●肥満にならないように

●便秘はしないように

●寝るときは、上半身を少し起こすようにします





生活に気をつけても症状が改善しない場合は、医師にご相談下さい。内視鏡検査やお薬による治療が必要な場合もあります。きちんと治療すればなおる病気ですが、逆流性食道炎は再発しやすく、専門医による正しい診断・治療が必要です。

また、食道癌と逆流性食道炎は症状が似ています。「逆流性食道炎かな?」と思ったら専門医でまずは正しい検査、診断をおすすめします。

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第1回 ヘリコバクター・ピロリについて


ピロリ菌て何ですか?

●ピロリ菌は胃の粘膜に生息している、らせんの形をした細菌です。

●ヘリコバクターの「ヘリコ」は、らせん形(ヘリコイドhelicoid)から命名されていおり、ヘリコプターの「ヘリコ」と同じ意味です。

●一方の端に鞭毛(べんもう)と呼ばれる毛が4〜8本付いていて、活発に運動することができます。

●胃には強い酸(胃酸)があるため、昔から細菌はいないと考えられていました。

●1983年にオーストラリアのワイマンとマーシャルという医師が胃からの分離培養に成功し、ピロリ菌が胃の中に生息していることを報告しました。

●その後のさまざまな研究から、ピロリ菌が胃潰瘍などの病気に深くかかわっていることが明らかにされてきました。

   

どうして胃の中で生きていけるのですか?

●胃には、強い酸(胃酸)があるため、通常の菌は生息できません。

●ピロリ菌は「ウレアーゼ」という酵素をもっています。

●この酵素を利用すると、ピロリ菌の周辺をアルカリ性の環境にすることができるので、胃酸を中和することによって身を守っているのです。

   

どのようにしてピロリ菌に感染するのですか?

●感染経路はまだはっきりとわかっていませんが、口を介した感染(経口感染)が大部分であろうと考えられています。

●また、ピロリ菌の感染率は、衛生環境と関係していると考えられており、上下水道が十分普及していなかった世代の人で高い感染率となっています。

   

感染を予防する方法はありますか?

●ピロリ菌感染を予防する方法は、よくわかっていません。

●我が国のピロリ菌感染率は、上下水道が十分完備されていなかった時代に生まれた団塊の世代以前の人では約80%前後と高いのですが、若い世代の感染率は年々低くなり、10代、20代では欧米とほとんど変わらなくなってきました。

●衛生環境が整った現代では、ピロリ菌の感染率は著しく低下しており、あまり神経質になる必要はないでしょう。

   

ピロリ菌はどんな病気を起こすのですか?

●ピロリ菌に感染すると胃に炎症を起こすことが確認されていますが、ほとんどの人は症状を自覚しません。

胃・十二指腸潰瘍の患者さんは、ピロリ菌に感染していることが多く、潰瘍の発生、さらに再発や治りにくさにピロリ菌が関係していることがわかっています。

   

ピロリ菌を除菌するとどうなるのですか?

●これまで胃潰瘍や十二指腸潰瘍は再発しやすく、再発するたびに治療が必要なやっかいな病気と考えられていました。

●薬を服用することにより、ピロリ菌を退治する治療を「除菌療法」といいます。

胃潰瘍や十二指腸潰瘍の人がピロリ菌に感染している場合、この除菌療法を行うことによって、完全というわけではありませんが、大部分の潰瘍の再発が抑制されることがわかってきました。

   

ピロリ菌に感染している人は、みんな除菌した方がいいのですか?

●ピロリ菌に感染しているすべての人が除菌療法を受けなければならないわけではありません。

●日本人のピロリ菌感染者の数は約6,000万人といわれていますが、ピロリ菌が原因で胃潰瘍や十二指腸潰瘍になっている人はそのうちのごくわずかです。

●ほとんどのピロリ菌感染者は、症状もなく、健康に暮らしています。

除菌療法の対象となる人は、胃潰瘍または十二指腸潰瘍の患者さんでピロリ菌に感染している人です。

●もしも、あなたが胃潰瘍や十二指腸潰瘍であっても、除菌療法が必要かどうかは主治医とよく相談してください。

   

潰瘍の原因はピロリ菌なのですか?

●ピロリ菌以外の潰瘍の原因として最も重要なのが、非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAID)です。低用量のアスピリンの服用でも潰瘍ができることがあるので注意しましょう。

●お酒やタバコ、あるいは過度のストレスなどが潰瘍の原因となることがあります。

●ですから、ピロリ菌に感染していない(あるいは除菌した)からといって、決して潰瘍にならない(あるいは再発しない)というわけではありません

   

除菌療法の成功率はどれくらいですか? 失敗した人はどうするのですか?

●正しくお薬を服用すれば、1回目の除菌療法は約80%の確率で成功します。

●1回目の除菌療法でピロリ菌が除菌できなかった場合は、2種類の抗菌薬のうちの—つを初回とは別の薬に変えて、再び除菌療法を行います。この方法で行うと2回目の除菌療法は約80%を超える確率で成功します。

※武田薬品 (ピロリ菌と胃・十二指腸潰瘍Q&A)より

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